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JR寝台特急カシオペア号とは

カシオペア号の歴史

 カシオペアは東京上野駅から北海道札幌駅まで走る寝台特急電車で、1999年(平成11年)に豪華寝台夜行列車として運行開始しました。カシオペアが誕生する前に同区間を運行して人気だった寝台特急北斗星号は、シャワートイレ付きなどのA寝台ロイヤルやツインデラックスが今までになかったタイプの寝台特急で人気でしたが、昔ながらのB寝台も一部残されていました。

 カシオペア号はB寝台をすべて無くして、全室A寝台個室という超豪華寝台特急列車で話題になり、カシオペア号のチケットは入手困難なプラチナチケット化していきました。

 カシオペア以前に運行していた北斗星号が運行開始した当時は、飛行機運賃が安くなり寝台特急列車の利用率が下がり、寝台特急が廃止され始めた時期でもあったため、北斗星号はJRの寝台特急への役割を単なる交通手段ではなく、移動するホテルのような付加価値をつけた形に方向転換させて成功させました。

 カシオペアは、さらにその北斗星号より装備の面で豪華にして運行本数も一日おき運行にしたため、予約困難の幻の寝台特急としてのステータスを確立しました。このように、カシオペア号のチケットは超人気で、一年を通して入手困難と言われています。詳しくはチケット予約方法を参照してください。

カシオペア号の基本情報

 カシオペアは先頭の機関車を含めると13両編成の長い編成で、上野駅から札幌駅の間約1200kmを17時間で結びます。寝台のタイプは大きく分けると3種類(スイート・デラックス・ツイン)でタイプ別で言うと6種類です。詳しくは車両編成を参照してください。また、すべての寝台にはバスローブとアメニティ、スリッパが備わっています。

 寝台以外の設備では3号車全部を使ったダイニングカー(食堂車)、12号車全部を使ったラウンジカー(ロビー)、3号車と10号車にある予約制の共用シャワー室、飲料自動販売機は5・9・12号車、ミニロビーは5・9号車にあります。また、2・7・11号車、には共用トイレもあります。

 上野駅の入線時刻15:35分頃には撮り鉄がたくさん13番線で待ち構えています。カシオペアの機関車を進行方向の一番後ろに連結した状態で逆向きで入ってきます。それは上野駅の13番線が行き止まりのホームだからです。上野駅を出発後、間もなく車掌が検札をしに各部屋に来ます。検札の後は、ウエルカムドリンクのソフトドリンクの注文を聞きに乗務員が全室をうかがい、ソフトドリンクが運ばれます。スイートとデラックスはミニバーセット(ウイスキーやワイン)がきます。各寝台やロビーカーでくつろいで寝台特急の旅を満喫しましょう。

 喫煙については車両ごとに指定されていますが、廊下などに灰皿は一切ありません。喫煙車両の部屋以外の人は、各車両の連結部分で自前のポケット灰皿を持って吸っている人を見かけました。詳しくは車両編成を参照してください。

 カシオペアの予約を取るときに食堂車の予約を取った人は、食堂車で夜の流れゆく夜景を見ながら食事をとりましょう。9時半頃からはパブタイムになります。こちらは予約不要で席が空いていれば、どなたでもお酒や軽食を注文できます。詳細はダイニングカー(食堂車)を参照してください。

 10時に消灯のアナウンスがあって廊下の照明が暗くなります。未明に青森信号所に止まり、青函トンネル用の機関車の交換をします。ほとんどの人が寝ている時間帯です。これ以降函館駅までは客車の進行方向は逆になります。詳しくは機関車交換・連結作業を参照してください。

 青函トンネルを過ぎると北海道です。函館駅で青函トンネル用の機関車をはずしてディーゼル機関車2連に付け替えます。付け替えた後の客車の進行方向は、上野駅を出た時と同じ進行方向に戻ります。函館を過ぎると森駅に停車し以後8駅を順次停車します。この頃は朝食の時間です。北海道の景色を楽しみながら食事をしましょう。最後に終点の札幌駅に到着します。



上野駅にカシオペアが入線したところ。撮り鉄がたくさんいます。

ラウンジ(ロビーカー)にて

一般的なお部屋であるカシオペアツイン(1階タイプ)の内部

左写真の右側の写真。モニターやオーディオ機器、空調機器の右にはトイレと洗面器具があります。

6号車と10号車にある共用シャワー

ダイニング(食堂車)で食事
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